時間に追われる現代の葬儀・告別式

現在、葬儀と告別式を同日に行うことが多く、さらに出棺、火葬、繰り上げ初七日法要、精進おとしとつづきます。
通常、移動時間も含め、これらを5~6時間で済ませることになります。
葬儀と告別式の時間は、火葬の時間を起点として、そこからさかのぼって決めます。
両方合わせて1~2時間、つづけての進行となります。
時間内に収めるために儀礼が簡略化され、遺族は読経を聴きながら参列者の焼香にも黙礼するため、感傷にひたる時間もないのが現状です。
そこで、あらためて葬儀と告別式を分けて行う形が見直されています。

一般的な葬儀・告別式

葬儀と告別式をつづけて行う一般的な葬儀。
故人が花を好きだったことから、生花祭壇にこだわった。
遺族は祭壇と棺に費用をかけたかったため、他の費用を抑えるよう配慮した。
また、生花祭壇は芳名板方式を利用し、祭壇費用の負担を減らした。

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葬儀は儀式、告別式は式典

宗教的に、本来は葬儀と告別式には別の意味が持たされています。
仏式において、葬儀は故人に仏の弟子としての戒律を与え、浄土へ導く重要な儀式となっています。
一方、告別式は死を公示するとともに、世間的なつき合いの中で会葬を促す式典になります。
葬儀とは異なり、本来宗教的なかかわりはありません。

葬儀会場の決め手

葬儀会場を決める際は、遺族の希望、参列者の数、費用、利便性を中心に考えましょう。
○設備か整っている、手伝いの人手かいらない、進行がスムーズ、仮眠施設や駐車場、受付設備かある
×使用料に幅がある
○公営斎場は使用料が安め
×準備や片づけは借り手の責任、使用条件がある

所属団体主催の偲ぶ会

故人は学校の教師をしていたため、遺族と親族で葬儀を行った後、告別式として所属学校の主催で無宗教式の偲ぶ会を実施した。
学校の協力により会場費や人件費はかからず、費用を大幅に抑えることができた。
故人の教師としての功績を讃え、入れ替え制による教え子らの献花も行い、出入り口にもかつての授業風景の写真を展示して故人を偲んだ。

葬儀・告別式前の準備をする

時間配分と葬儀後の流れに注意

葬儀と告別式は確認事項が多いため、通夜が終了したら、喪主は世話役、葬儀社などを交えて、翌日の打ち合わせを行います。
一般的に、供物と供花は通夜で使用したものをそのまま用いる形になりますが、葬儀当日に届いた分かあれば名前をチェックし、並べる順番を入れ替えたほうがよいかを検討しましよう。
葬儀終了後は、火葬場への移動があり、火葬場を使用する時間も決められているため、全体の時間配分を考えることが大切です。
また、喪主のあいさつについても話す内容を準備し、出棺のときに棺を運ぶ役を誰にお願いするかなども決めておきます。

弔辞と弔電の確認を忘れずに

葬儀では、僧侶の読経の後に参列者から弔辞を賜ることかあります。
弔辞は依頼された側も準備に時間が必要となるため、葬儀の日時が決まった時点で依頼するようにします。
さらに、通夜ぶるまいのときに再確認しておくとよいでしょう。
また、葬儀に参加できない人からは弔電が届きます。
弔電は全文を紹介するのは、2~3通にし、残りは肩書き、名前のみを読み上げます。

遠方からの参列者への対応

葬儀はたいてい急な場合が多いので、遠方から来る親類への配慮として、宿泊の手配なども考えるべきですが、一般的には手配や支払いは各自にしてもらうというのが 慣習になっています。
仮眠できる施設がととのっている斎場であれば、そのことを伝えるようにします。

葬儀前の確認

当日は喪主、世話役、葬儀社、司会者なとと式次第について打ち合わせを行います。
同時に、火葬場への同行人数、精進おとしの人数、供物や供花の並べる順序、弔電を読み上げる順序、弔辞を依頼した人の氏名なとを確認します。
宗教者への茶菓子なとの手配や、お世話になった人に渡す心づけの準備もしておきます。
また、宗教者との打ち合わせも必要です。変更事項などかあれば、かならず伝えておきましょう。

葬儀前のポイント

□当日も関係者と最終確認を行う
□人数と順序の確認は必須
口宗教者との打ち合わせも忘れずに

弔辞・弔電の確認

通夜の進行にはなかった部分なので、司会者とともに入念に打ち合わせを行いましょう。

○弔辞は名前と肩書きに注意
弔辞は、お願いした人の名前の読み方、肩書きや故人との関係性を司会者に伝え、順番も確認しておきます。

○弔電は読む順番を決めておく
弔電は、基本的に故人の対外的な関係を重視します(会社や団体)。
全文を読み上げる人、名前だけ読み上げる人を分けて司会者に渡し、名前の読み方や順番を確認しましょう。

弔辞の依頼

弔辞は、一般的に3人くらいの代表者に依頼します。
人数は式の進行にもかかわってくるので、葬儀社と相談して決めましょう。
人選には配慮が必要で、弔辞の内容が重ならないように、故人との関係性のちがう相手に依頼することがポイントです。
故人が会社員の場合は、まず上司に依頼し、他に友人や知人に頼むとよいでしょう。
学生の場合は、恩師と友人代表などにしましょう。

会葬礼状・会葬返礼品

通夜と同じものでかまいません。
現在は葬儀社が用意してくれる、礼状と返礼品、お清めの塩(宗派による)などがセットになっている「会葬御礼」を参列者に手渡すケースが多いようです。

即日の香典返し

会葬返礼品は香典へのお返しではなく、あくまで参列に対するお礼です。
香典をいただいた人には、香典返しを渡さなくてはなりません。
最近は「即日返し」として、2千~3千円程度のものを当日に渡すこともあります。

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